第191章

カリーナの母親は、まぎれもなく立派な母親だった。カリーナを含めて子どもは全部で七人――ただし六番目の子は、生まれて三か月も経たないうちに亡くなっている。

カリーナはきょうだいのちょうど真ん中、四番目だ。上に兄が一人、姉が二人。下に弟と妹がいて、弟は彼女より一歳下。末っ子の妹は両親の遅い子で、いま五歳。手がかかる盛りである。

子どもが多ければ、どうしたって親の目が行き届かない瞬間が出てくる。しかもカリーナは「いちばん可愛い娘」でもなければ「いちばん小さい子」でもない。結果として、家の中でいちばん見落とされやすい立ち位置になった。

魔法の才があると判明してから、扱いは多少ましになった。けれ...

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